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四.敗戦国日本女性の抱くマッカーサー像(4) その四 アメリカへ留学を希望する少女 アメリカの唱える民主主義、自由主義、そしてそれらによってもたらされたアメリカの豊かさを目の当たりに見せつけられたとき、多くの日本人、とくに若い人たちは実際にアメリカに行って学びたい、見聞を広めたいと思うようになっていました。そのうちの一例としてある少女の書いた手紙を見て見ましょう。
このたどたどしくもひたむきな少女の向学心には心を打たれます。この手紙の消印ははっきり読み取れないが、一九四九(昭和二四)年十二月七日に見えるそうです。昭和二四年、湯川博士のノーベル賞受賞は敗戦と貧困に打ちひしがれていた日本人の心をいっぺんに明るくし、希望を与えました。 終戦後復員して帰郷してから一年半経った昭和二二年三月、私は上京しました。食と職を求めて東京のあちこちをさまよい、不浪者のような生活を送っていましたが向学心は燃えていたようです。昭和二四年四月、私は日本大学夜間部に入学しました。 若者たちにとって平和と自由があり、希望に向かって行動していれば、どのような困難、貧困にも耐えられるものですね。 |
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