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『守ろう鉄路を わたらせ渓谷鉄道』大穂耕一郎 著
2007年5月17日付・上毛新聞


※掲載時はカラー
◆記事文章

“わ鉄”の魅力満載 東京の大穂さん
取材20年写真も豊富 再生応援で本出版


 わたらせ渓谷鉄道の再生を願う鉄道ファンが二十年間の取材の成果をまとめた「がんばれ わたらせ渓谷鉄道」を出版した。豊富な写真と読みやすい文章で同鉄道と沿線の魅力をふんだんに紹介している。

 執筆したのは東京都八王子市の小学校教諭、大穂耕一郎さん(53)。一九八五年、旧足尾町を訪れ「製錬所周辺の荒涼たる山を見て凍り付いた」というのが同鉄道との出合い。
 旧国鉄足尾線当時から土、日曜日を利用して通い、沿線の写真を撮ったり、住民との触れ合いを重ねてきた。本の第一、二章では、当時からの移り変わりや各駅周辺について記述。箪二章では一昨年導入して失敗に終わった「わたらせ夢切符」の動きを追った。最後の第四章では全国のローカル線存続問題を探っている。
 同鉄道の魅力について、大穂さんは「沿線住民の心の温かさと親しみやすい車内」と指摘。そして「運転手さんになんでも一言えそうな感じがする」と語る。
 同社の松島茂社長は「辛口なところもあり、第三セクターのローカル線のことが分かりやすく書かれている。行政マンや議員にぜひ読んでいただきたい」と話している。
 県内書店と同鉄道の有人駅で販売。A5判、百九十六ページ。定価千六百二十円。

写真見出し
愛するわたらせ渓谷鉄道をバックに本を持つ大穂さん

編注)地名、役職などは新聞掲載当時のものです。現在は変更されている場合もあります。
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