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本書内容

序 章
戦国期の関東と岩付城の位置づけ
第一章
太田氏築城説はなぜ否定されたのか
第二章
「自耕斎詩軸并序」を読む
第三章
太田氏の長禄元年岩付築城は
あり得るか
第四章
岩付築城者「正等」は太田氏か
第五章
「岩付左衛門丞顕泰」は太田氏か
第六・七章
太田氏築城説で岩付城史を
叙述できるか(前後編)
第八章
「自耕斎詩軸并序」は読み解けたか


玉隠と岩付城築城者の謎
自耕斎詩軸并序を読み解く

柴田昌彦〔中世太田領研究会〕

注文書(PDF・533kb)

長年に渡る岩付城築城者論争に
一石を投じる問題作!


 岩付城は埼玉県岩槻に城址を残す戦国期の城である。元荒川を天然の水堀に利用した堅城であり、諸勢力境目の城として争奪戦の対象となった要所と名高く、戦国期に築城した有力者は誰だったのかは長年の歴史論争の種となっている。

 当初は関東の英傑太田道灌にも連なる太田氏が築城者として有力とされた。しかし、新出史料『自耕斎詩軸并序』(以下『詩軸』)という漢詩文の登場により成田氏説が有力となり、また近年では渋江氏説も提起され、その論争の中、太田氏説は傍流へとなっていく。

 本書の著者は、築城者論争の転換点となった『詩軸』とその筆者である禅僧玉隠に着目。太田氏築城者説を再構築するという観点で、『詩軸』を多角的観点を用いて精読し、断片的に『詩軸』を捉えていた先行研究に対して、本書で一つ一つ反論を試みる。

 本書は他にも、様々な関東戦国史との整合性の検証、更に地理学観点からの補強も行い、多くの読者にその是非と今後の歴史論説の在り方を問う挑戦状でもある。


昨今注目を浴びる関東戦国史。いかし未解明なことも多く、新出史料によって今までの定説が覆ることも多々あります。 若く意欲的な著者による問題提起が新たな関東戦国史の幕開けにつながればと願います。


「玉隠」とは!?

室町時代後期に関東禅院の権威建長寺の住持を務めた禅僧。古河公方・足利政氏、関東管領・山内上杉顕定、太田道灌ら関東戦国史の歴々の権力者達から詩の作成を依頼される「五山文学」の名手の一人。

「自耕斎詩軸并序」
とは!?

玉隠による漢詩文集。関東戦国時代の情景を古代中国の逸話をなぞらえた格調の高い漢詩文で描き、岩付城築城者である「自耕斎」という人物を称揚している。

版型:A5判 ページ数:本文325頁+口絵4頁
発行年月日:2021年1月10日 初版発行
定価:(本体1800円+税) ISBN:ISBN 978-4-89623-144-1
ジャンル:地域(歴史)


柴田 昌彦
 (しばた まさひこ)

1974年、栃木県生まれ。東京大学工学部卒業、同大学院工学系研究科修了。
10年間の在岩槻時代に、関東戦国史に関心を持ち、独自研究に取り組む。
岩付太田氏の事績研究に取り組む個人・団体支援や連携を図る社会教育団体「中世太田領研究会」所属。



中世太田領研究会 (ちゅうせいおおたりょうけんきゅうかい)

中世太田領研究会とは、社会教育関係団体として広く岩付太田氏やその係累の事績を地理・歴史的立場から総合的に研究している個人・団体を支援し、連携を図るとともに、自らも総合的に研究調査していく会である。

当会ブログ
https://ootasukemasa22.cocolog-nifty.com/blog

同著者リンク
太田資正と戦国武州大乱


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