トップページ新聞記事掲載一覧「守ろう鉄路を わたらせ渓谷鉄道」

『守ろう鉄路を わたらせ渓谷鉄道』大穂耕一郎 著
2007年5月22日付・讀賣新聞群馬版
※掲載時はカラー
◆記事文章

わたらせ渓谷鉄道 魅力一冊に
愛好家が執筆 「存続を応援」



 わたらせ渓谷鉄道(みどり市)の沿線の魅力などを紹介した「守ろう鉄路をわたらせ渓谷鉄道」が、埼玉県内の出版社から出版された。ローカル線などに詳しい東京都八王子市の小学校教諭大穂耕一郎さん(53)が執筆したもので、ガイドはもちろん、利用を促進することで赤字経営が続く同鉄道への"応援歌"にもなっている。本は同鉄道の有人駅や関連施設などで販売されている。

 大穂さんは小学校の教諭を勤める傍ら、鉄道が趣昧で東日本にある鉄道を乗り続け、JR八高線や秩父鉄道など鉄道に関する本を多数執筆。大学時代を過ごした秋田県の秋田内陸縦貫鉄遭の存続活動にも協力している。
 今回は、2005年に郷土書籍などを取り扱う「まつやま書房」(埼玉県東松山市)から執筆依頼を受けたのがきっかけ。わたらせ渓谷鉄道には日国鉄時代から渓流釣りなどのために何度も乗っていることから、承諾。それ以前に書き留めていた文章や写真に加えて新たに取材を行い、完成にこぎつけた。
 完成した本は4章構成で、高津戸峡や水沼温泉センター、富弘美術館などの観光地の紹介を始め、足尾鉱山や渡良瀬川の歴史や各地で経営難に苦しむ鉄道会社についての現状をまとめている。使われている写真はすべて大穂さんが撮影した。
 大穂さんは「わたらせ渓谷鉄道は標高差があり、季節の移り変わりを列車にいながらにして実感できる。本が存続の一助になれば」と話す。また、同鉄道の松島茂社長は「会社としてもありがたい。鉄道を支える人にとっての教科書にもなる」と話している。
 A5判、196ぺージ。定価1630円。

写真見出し
わたらせ渓谷鉄道の車両の前で、本を手にする大穂さん(14日)

編注)地名、役職などは新聞掲載当時のものです。現在は変更されている場合もあります。
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