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既刊紹介 >> 地域・紀行文学絵本自然・環境趣味・実用






今につながる妻沼の歴史

埼北文化研究会 著

◆「知ってもらって町おこし」地域の歴史が未来をつくる

 妻沼は利根川にかかる刀水橋の南側の町で、国宝・妻沼聖天山、武将・斎藤実盛が多くの人に知られる。この町の、これまでは語られてこなかった歴史にも光をあて、時代の変遷と人々の生活から地域の魅力を伝える。

 本書は著者それぞれの研究分野を活かし、実盛の平家物語を主軸とした研究・分析から舟運が活躍する江戸時代、また文化・民俗、多数の絵葉書から見る近代から現代への時代変遷などなど様々な切り口に、多数の写真・図表を用いて構成され妻沼を生き生きと立体的な姿で浮かび上がらせる。

 異色な点として、発刊にあたって妻沼の人々に支えられており、書籍中には町の人々の集合写真やクリエイター作品まで掲載する。「知ってもらう」町おこしの姿を体現してもいる。



本書目次と執筆者

刊行によせて(岡田仁一)
まえがき(矢嶋 正幸)
第一章 平家物語「実盛」の段を考える(蛭間 健悟)
第二章 大正期における妻沼聖天山の節分会(栗原 健一)
第三章 妻沼地域の絵はがき(森田 安彦)
第四章 葛和田の繁栄 
    ~葛和田河岸の復元的考察~(仲泉 剛)
第五章 明治四三年の大水害による妻沼の大変貌 
    ~災害伝承碑から見る~(矢嶋 正幸)
第六章 雑俳から見る妻沼低地の民俗と在村文化
    (黛千 羽鶴・矢嶋 正幸)
「the love」~今につながる妻沼~(カシワギ バーズ ヒロアキ)
聖天さまの門前から(高柳 紀子)
あとがき(矢嶋 正幸)


版型:A5判並製 頁数:本文212頁+口絵8頁
発行年月日:2023年6月15日初版発行
定価:1760円(1600円+税)
ISBN:978-4-89623-200-4 C0021
ジャンル:郷土歴史

埼北文化研究会(さいほくぶんかけんきゅうかい)

埼玉県北部の地域文化の発掘・広報を目的として二〇一九年に設立された団体。
地域発掘マガジン『土と水と風』の発行や講演会の運営をおこなっている。
これまで「うちわ祭り―鳶の衣装を掘ってみる―」「熊谷市中西の昔を語る」など、
地域にこだわった講演会を実施している。


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