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『郷土の英雄 武蔵武士(続)』成迫政則 著
2007年3月2日付・讀賣新聞埼玉版
◆記事文章
武蔵の武士 活躍記 鎌倉幕府誕生に貢献→全国へ

 鎌倉幕府誕生の原動力となり、地頭などとして全国に散った武蔵国の武士たちのその後を追った「郷土の英雄 武蔵武士(続)」が、まつやま書房(東松山市)から出版された。2002~04年にかけ、同書房から出版された「武蔵武士上巻」「武蔵武士下巻」の続編で、著者は元中学校長で東京都武蔵村山市文化財保護審議会長の成迫政則さん(78)。上下巻には盛り込めなかった県西、県北を中心とした武蔵武士14氏の興亡を紹介している。

「郷土の英雄知って」
 源頼朝の弟、範頼の子孫で、現在の吉見町を本拠地とした吉見氏について、全体の約3分の1を割き、その出自を詳しく解説。吉見氏の一族が赴任した能登(石川県)、石見(島根県)などを訪ね、寺社や地史に残る史実や伝説から勢力を固めていく様子を追った。
 また、頼朝の子孫といわれる島津氏を支えるため、薩摩(鹿児島)に送られた深谷出身の本田氏については、地元豪族の抵抗を2代にわたって抑え、島津政権樹立に貢献した史実を紹介。このほか、別府氏(熊谷)、越生氏(越生)、浅羽氏(坂戸)などの武蔵武士を掲載している。
 成迫さんは、開発によって消えていく史跡や文化財に危機感を感じ、30年以上前から全国を歩いて武蔵武士たちが残した軌跡を追い続けてきた。今回の続編について、「あまり知られていない郷土の英雄たちを知る手がかりにしてほしい。小中学校の総合学習の手引きに使っていただけたら幸い」と話している。
 A5判、336ページ。1700円(税別)。県内の書店で販売している。

写真見出し
著書を手にする成迫さん

編注)地名、役職などは新聞掲載当時のものです。現在は変更されている場合もあります。
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