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(まち)
鶴見彰小説集

著者:鶴見彰

市井に生きる人々の歓び、哀しみをみごとに描く

 いつまでも記憶から消えない人生のシャッターチャンス。その人生の一枚、一枚を著者は的確に描いてゆく。
戦中。戦後、高度成長期、現代を活写した秀作集。


…コンクリ道路の下に、かつて棲んでいた魚や虫たちを追うおじいさん。物干し竿の先の銀蛙は、一閃銀色の光を発し…………。
おどかして悪かったね、パチンコの景品を食べてという中年のひげづら男。
戦争中、赤ん坊を死産させた若い女の乳を呑む勤労動員学生。…


版型:B6版 ページ数:295頁
発行年月日:1992年3月15日 初版発行
定価:2136円(本体1942円+税)
ISBN4-944003-55-2
ジャンル:文学
カバー絵:笹原隆雄
カバーデザイン:芳澤洋子

鶴見彰(つるみ・あきら)

 1929年東京に生まれる。1947年東京都立第5中学校(現小石川高校)卒業。1950年 青山学院専門学校(現青山学院大学)英文科卒業。同年6月より埼玉県立秩父高校、浦和西高校、川越女子高校教諭を歴任。
 1984年退職
著書
作品集『ふるさと』(1984年)
 〃   『犬と老婆』(1987年)
小説集『街』(1992年、まつやま書房)
小説集『新盆の頃』(1998年、まつやま書房)

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