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◆記事文章 |
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動物の目で人間界語る
もしほかの動物になれるとしたら? 「ヘビにのまれるのはイヤだけど、でもヘビになりたくないです」とカエル。「ご同感です」とネズミ。自由気ままに見える動物にも、悩みや願望はある。それぞれ立場や環境が異なる人間と同じように。
東松山市の佐藤孝さん(六〇)が自費出版した警句戯作文集「我が恋は」は、身近な生き物の視点から、社会の矛盾や人間の勝手さをユーモラスに指摘する。その対象は野良ネコの避妊から世間を騒がせた大事件、仏教の教えまで幅広い。
「人間よりも動物の方が語りやすい。それも正面からの批判ではなく、笑いを交えて伝えたかった」と佐藤さん。作中は難解な言葉や表現も多いが、「本を読んで、少しでも動物をかわいがる気持ちを持ってもらえれば」と語る。
B5判、百十五ページ。1000円
写真見出し
「少しでも動物をかわいがる気持ちを持ってもらえれば」
編注)地名、役職などは新聞掲載当時のものです。現在は変更されている場合もあります。 |
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